「行ってきます!」
元気よく出かけて行った次男。
5分後…。
ドアのかぎが開く音。
あれっ?
母:「忘れ物?」
次男:「違う。」
しばらくして洗面所から出てきた次男の髪が濡れている。
母:「雨?」
次男:「違う。頭ぶつけた。」
えっ?
濡れているのは頭から流れた血を洗い流したから。
タオルで押さえているものの…。
ワイシャツにも血が…。
床には血痕。
まじかっ!
母:「病院行こう!」
次男:「うん。」
近くの病院に行こうと車を出している間、植え込みの近くに座り込んでいる次男にマンションの管理人さんが声をかけた。
管理人さん:「どうしたの?」
次男:「頭ぶつけて血が止まらなくて…。」
管理人さん:「救急車呼びなさい!」
母:「えっ?はいっ!」
すぐに119番に。
「火事ですか?救急ですか?」
間もなくして救急車到着。
救急車に乗り込み、救急隊員の方から聞き取り。
受け入れ先の病院に連絡を取るものの、「専門外です。」とか「受け入れできません。」とか。
なかなか受け入れ先が見つからない。
冷静で優しい対応、懸命に受け入れ先を探してくださる救急隊員の方。
意識がはっきりしていたため、
「意識もはっきりしています。直接病院に連れて行ったほうがよろしければ連れていきます。」
そう話をすると、
「頭を打っています。今は大丈夫でもこの先急変することがあります。このまま行きましょう。」
しかし…。
もしこれが見るから大変な状態だったら…。
救急車の中で、落ち着かない思いをされる方々も多いのではないか…。
考えてしまいました。
20分くらいして受け入れ先が見つかり、搬送。
取敢えず、入院することもなく帰宅した次男。
頭頂を強打したため、その日は大事をとって有休消化。
強打しているため、相変わらず頭は痛いと申しておりましたが、翌日には会社に出勤。
ことあるごとに声掛けをしてくださり、常に優しく対応してくださった救急隊員の方々に改めて敬意を表したいと思います。